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十二国
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構造図絵
 ├宮城
 └
人物名
妖の獣

その他
*―*―* 十二国記シリーズ *―*―*
小野不由美作(講談社WHX文庫・講談社文庫)
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月の影 影の海 上下巻

「あなたは私の主、お迎えにまいりました」
学校に、ケイキと名のる男が突然、現われて、陽子を連れ去った。海に映る月の光をくぐりぬけ、 辿りついたところは、地図にない国。そして、ここで陽子を待ちうけていたのは、のどかな風景とは 裏腹に、闇から躍りでる異形の獣たちとの戦いだった。
「なぜ、あたしをここへ連れてきたの?」
陽子を異界へ喚んだのは誰なのか? 帰るあてもない陽子の孤独な旅が、いま始まる!

「私を、異界へ喚んだのは、誰!?」
海に映る美しい月影をぬけ、ここへ連れてこられた陽子に、妖魔は容赦なく襲いかかり、 人もまた、陽子を裏切る。試練に身も心も傷つく陽子を救ったのは、信じることを教えてくれた 「ただひとり」の友――楽俊。ひとりぼっちの旅は、ふたりになった。しかし“なぜ、陽子が 異界へ喚ばれたのか? なぜ、命を狙われるのか?”その真相が明かされたとき、陽子は、 とてつもない決断を迫られる!
風の海 迷宮の岸

麒麟は王を選び、王にお仕えする神獣。金の果実として蓬山の木に実り、親はいない。 かわりに、女怪はその実が孵る日までの十月を、かたときも離れず、守りつづけるはずだった。 しかし、大地が鳴り、大気が歪む蝕が起きたとき、金の実は流されてしまった! それから十年。 探しあてた実は、蓬莱で“人”として生まれ育っていた。戴国の王を選ぶため連れ戻されたが、 麒麟に姿を変える術さえ持たぬ泰麒――幼い少年の葛藤が始まる!

とてつもない妖と対峙した泰麒は、身動ぎもせず、その双眸を睨み続けた。長い時間が過ぎ、 やがて発した言葉は、「使令に下れ」。異界へ連れてこられても、転変も出来ず、使令も 持たなかった泰麒は、このとき、まさに己れが「麒麟」であることを悟った! しかし、 この方こそ私がお仕えする「ただひとり」の王と信じる驍宗を前に、泰麒には未だ、天啓はないまま。 ついに、幼い神獣が王を選ぶ――故郷を動かす決断の瞬間が来た!
東の海神 西の滄海

「国がほしいか? ならば、一国をお前にやる」
これが、雁州国延王・尚隆と、延麒麟・六太とが交わした誓約だった。民らが、かつての 暴君によって廃虚となった雁国の再興を願い続けるなか、漸く新王が玉座に就いたのだ。 それから二十年をかけて、黒い土は緑の大地にと、生まれかわりつつある。しかし、ともに幸福を 探し求めたふたりのこどもの邂逅が、やがて、この国と王と麒麟と民との運命を、怒涛の渦に 巻きこんでいく!!
風の万里 黎明の空 上下巻

慶国に、玉座に就きながらも、王たる己に逡巡し、忸怩たる思いに苦悩する陽子がいた。 芳国に、王と王后である父母を目前で殺され、公主の位を剥奪されて哭く祥瓊がいた。そして、 才国に、蓬莱で親に捨てられ、虚海に落ちたところを拾われて後、仙のもとで苦業を強いられ、 蔑まれて涙する鈴がいた。負うにはあまりある苦難の末に、安らぎと幸せを求めて、それぞれに 旅立つ少女たち。その果てしない人生の門が、いま開かれる!!

景王――陽子は、官吏の圧政で多くの民が重税や苦役に喘いでいることを漸く知り、己の 不甲斐なさに苦悶していた。祥瓊は、父峯王が、簒奪者に弑逆されなければならないほど、 国が荒んでいることに気づかなかった自分を恥じていた。鈴は、華軒に轢き殺された友・清秀の 命を守れなかった自分に憤り、仇討ちを誓った。――それぞれの苦難を抱えた三人の少女たちの 邂逅は、はたして希望の出発となるのか!?
図南の翼

恭国は、先王が斃れてから二十七年。王を失くした国の治安は乱れ、災厄は続き、妖魔までが 徘徊するほどに荒んでいた。首都連檣に住む珠晶は、豪商の父をもち、不自由のない生活と 充分な教育を受けて育った。しかし、その暮らしぶりとは裏腹に、日ごとに混迷の様相を 呈していく国を憂う少女は、王を選ぶ麒麟に天意を諮るため、ついに蓬山をめざす! 珠晶、 十二歳の決断。「恭国を統べるのは、あたししかいない!!」
黄昏の岸 暁の天

登極から半年、疾風の勢いで戴国を整える泰王驍宗は、反乱鎮圧に赴き、未だ戻らず。 そして、弑逆の知らせに衝撃を受けた台輔泰麒は、忽然と姿を消した!
虚海のなかに孤立し、冬には極寒の地となる戴はいま、王と麒麟を失くし災厄と妖魔が 蹂躙する処。人は身も心も凍てついていく。もはや、自らを救うことも叶わぬ国と民 ――将軍李斎は景王陽子に会うため、天を翔る!

鳴触。山が震え、大地が揺れ世界が歪み、泰麒は、十の歳までを過ごした蓬莱にいた。帰りたい。 ――しかし、その術を知らない。
泰麒が異界でひとり懊悩する頃、戴国には謀反によって偽王が立ち、日ごと荒れていた。 その行く末を案じ、泰台輔と同じ胎果である誼の陽子を頼り、慶国を目指した李斎は思う。 麒麟がいなければ、真の王はあり得ないと。そしていま、雁国をはじめとする、諸国の王と麒麟が、 戴国のために立ち上がる!
華胥の幽夢

冬栄――泰王驍宗が朝廷内の粛清を行う間に泰麒を漣に行かせる。
乗月――峯王仲韃を弑した恵候月渓の元に景王陽子の元にいる仲韃の娘・祥瓊からの書状が届く。
書簡――雁国の大学で学ぶ楽俊と景王陽子との書簡のやり取り。
華胥――才国の新しい王・砥尚は登極以来常に国のあるべき姿を見据え正道を貫こうと 尽くしているにもかかわらず、采麟が不調に陥った。
帰山――風来坊で国を飛び出しては諸国を巡る奏国太子利広が久々に帰山する。
丕緒の鳥

丕緒の鳥――祭礼に際し行われる射儀で的にされる陶鵲を誂える春官羅氏の苦悩。(慶)
落照の獄――殺刑を行わない柳国で連続殺人犯の裁判判決に悩む秋官司刑。(柳)
青条の蘭――山野の壊滅の危機を救おうと孤軍奮闘する地官迹人と郷山師。(雁)
風信――女性追放令の下で家族を殺され逃亡した少女が王崩御を知り保章氏の下働きとして身を寄せる。(慶)

魔性の子(新潮文庫)

教育実習のため母校に戻った広瀬は、教室で孤立している不思議な生徒・高里を知る。 彼をいじめた者は“報復”ともいえる不慮の事故に遭うので、“高里は祟る”と恐れられているのだ。 広瀬は彼をかばおうとするが、次々に凄惨な事件が起こり始めた。幼少の頃に高里が体験した “神隠し”が原因らしいのだが・・・・。彼の周りに現れる白い手は? 彼の本当の居場所は 何処なのだろうか?
アニメ版DVD

月の影 影の海  全5巻
風の海 迷宮の岸  全2巻
転章
風の万里 黎明の空  全6巻
東の海神 西の滄海  全2巻


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