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 十二国記メモ 
◆ その他  | 
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| 十二国 ├慶-範-奏-柳 ├雁-才-巧-恭 ├戴-漣-舜-芳 └黄海  | 
世界の仕組み ├組織制度 ├生死に関して └天の理 その他  | 
構造図絵 ├宮城 └街 人物名 妖の獣  | 
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| 主上 | しゅじょう/王。臣下が使う。 | 
| 蓬山公 | ほうざんこう/王選定前の蓬山にいる麒麟。 | 
| 偽王 | ぎおう/王が空位の時に天命を受けたと偽って立つ王。その朝廷を偽朝と言う。 | 
| 仮王 | かおう/王が空位の時に代理に立つ王。その朝廷を仮朝と言う。 普通は冢宰が務めることが多い。 | 
| 海客 | かいきゃく/蓬莱(倭・日本)から虚海を越え来た人。 | 
| 山客 | さんきゃく/崑崙(漢・中国)から金剛山の麓へ来た人。 | 
| 荒民 | こうみん/難民。 | 
| 浮民 | ふみん/与えられた土地を離れどの里にも属さない人。侠客、犯罪者、隠遁者など。 | 
| 胎果 | たいか/蝕で卵果が流され蓬莱(崑崙)生れた人。 | 
| 使令 | しれい/麒麟が使う妖魔。 | 
| 人妖 | にんよう/人と妖獣の中間の者。妖魔が人の姿でいる状態。 | 
| 正丁 | せいてい/成年男子。 | 
| 府吏 | ふり/下官、国官が自分のために雇った者。 | 
| 衛士 | えじ/門番。 | 
| 杖身 | じょうしん/個人で雇う護衛。 | 
| 騎商 | きしょう/騎獣を扱う特殊な商人。妖獣を調教。 | 
| 架戟 | かげき/官許の冬器商。甲兵や妖魔妖獣用の綱や鎖を扱う。 | 
| 土匪 | どひ/土着の匪賊。 | 
| 朱民 | しゅみん/定住せず諸国を巡って芸をしたり物を売り買いする浮民。 旌券に朱線が入るのでこう呼ばれる。黄民、黄朱の民とも言う。筆頭は猟尸師、ほか剛氏や朱旌など。 | 
| 猟尸師 | りょうしし/黄海で妖獣を捕らえる狩人。(獲物の代りに仲間の屍を獲って帰る人の意) 朱氏しゅしとも言う。 | 
| 剛氏 | ごうし/昇山する人の護衛を商売にする。 | 
| 朱旌 | しゅせい/旅芸人。雑劇や上索(軽業)や小説(他国の出来事などを語る)など行う。 | 
| 猟木師 | りょうぼくし/野木を巡って新しい草木の種を見つけてきては売る浮民。 | 
| 家生 | かせい/住込みで主人に養われる下男下女。 衣食は保証されるが給金はなし、雇われる者より地位は低い。 | 
| 許配 | きょはい/結婚相手の紹介業。 土地を移るために金を払い一時的に籍に入れてもらう人のための斡旋。 | 
| 慶 | 水禺刀 | すいぐうとう/刀身は燐光を生じ水鏡となり幻(過去未来・遠方)を映す、柄は金。 気を抜くと幻を見せつづけられるので鞘で封印、剣のみでは水鑑刀すいかんとう。 鞘は蒼禺(青い猿)に変じ人の心の裏を喋る、宝石を散らし金の装飾、気を抜けば主人の心を読み惑わすので剣で封印。 達王が作ったといわれ、妖魔を封じて剣と鞘に変じたもの。景王以外は抜けず、抜き身でも切れない、主によって姿は変わる。 現在は鞘は力を失ったまま。 | 
| 碧双珠 | へきそうじゅ/身を守り怪我や病気や疲労も癒す、ピンポン玉大の青い石の珠。 | |
| 漣 | 呉剛環蛇 | ごごうかんだ/白銀の鱗を持った2つ尾の蛇が丸くなって一方の尾をくわえて円を作っている。 蝕を起さずに蓬莱(崑崙)とを繋ぐ扉になる。持ち主である麒麟も同行する必要あり、妖の者しか通れない、一度に大勢は通れない。 普段は銀の腕輪の姿、2つ目の尾は銀の鎖で繋がった指輪になる。蛇の尾と繋がった麒麟の手を握っていないと迷い、先にも後にも出れなくなる。 | 
| 範 | 蠱蛻衫 | こせいさん/薄い紗のような衣。見ている人にとって好ましいように見える。 | 
| 鴻溶鏡 | こうようきょう/映った者を裂いて数を増やせる鏡。但し、遁甲できる生き物(使令や妖魔)のみ。裂かれた分だけ能力も薄まる。 | |
| 才 | 華胥華朶 | かしょかだ/宝玉でできた桃の枝、枕辺に差して眠れば花が開き華胥の夢をみせてくれる。 国のあるべき姿を夢の形で見る。現在は?? | 
| 物品 | 玉璽 御璽  | ぎょくじ、ぎょじ/王にしか使えない神器。法や布告にこの印がないと効力を持たない。 王が斃れれば彫られた印影が消え新王の登極まで使えない。(白雉の足を切り代用する) | 
| 赤索条 | せきさくじょう/呪で結ぶ赤い糸。 一方の結ばれた糸を切ると、もう一方の結ばれた糸ばが絞まる。 | |
| 冬器 | とうき/妖魔を狩るための特殊な呪を施した武器。仙も切れる、冬官府でしか造れない。 | |
| 順風車 | じゅんぷうしゃ/冬官府で造られる呪器。船の帆柱の頂上に付ける。 | |
| 香毬 | こうきゅう/中に香を入れて炊き帯に付ける丸い飾り。騎獣を手懐けるために調合された香を入れ、 主人が変わる場合徐々に減らして主人の匂いを覚えさせる。 | |
| 釿婆子 | おんじゃく/金属でできた丸みのある箱で、中に石綿が敷き炭を入れる暖房器。 | |
| 温婆子 | ゆたんぽ/湯たんぽ。 | |
| 陶鵲 | とうしゃく/射儀で使う鳥に見立てた陶製の的。 | |
| 磬 | けい/石や玉で作った楽器。 | |
| 床子弩 | しょうしど/床置きの大きな弓。 | |
| 雲橋 | うんきょう/城攻めの武器で前に盾をたてた巨大な車。背後に土嚢を積み兵が隠れる。 小さいものは填壕車てんごうしゃ、それを鉤で連ねたものは叢雲橋そううんきょう。 | |
| 馳車 | ちしゃ/旅客用の馬車。専業。 | |
| 華軒 | かけん/貴人用の派手やかで美しい車。 | |
| 兵站 | へいたん/各地の夏官が貯えている兵糧。 | 百稼 | ひゃっか/様々な穀物を煎ったものを極細かく挽いたもの。水を加えて煮ると六倍ほどに増える。 これだけで生きていける栄養があり、携帯に便利なので黄朱の民が旅に備える。 | 
| 装束 | 袍衫 | ほうさん/男用の衣服。衫は薄い着物、上に袍を重ねる。 | 
| 袍子 | ほうし/無位の者が着る身丈袖丈の短い衣服。 | |
| 長袍 | ちょうほう/有位の者が着る身丈袖丈の長い衣服。 | |
| 襦裙 | じゅくん/有位の女用の衣服。襦がブラウスで裙が巻きスカート風、この上に更に上着。 | |
| 大裘 | だいきゅう/王の第一礼装。玄の袞ころも、玄の冠、龍の刺繍の薄赤色の裳も、朱の膝掛け、 赤い鞜くつ、章は最高位を示す十二、女王は冠は小さく髪飾りが豪華。 | |
| 朝服 | ちょうふく/官吏が平素身に付ける衣服。 | |
| 鉱物 | 満甕石 | まんおうせき/黄海にあり、甕の中に入れておくと汚水を清水にできる。 使い捨て。真っ白なものが使用後は緑黒に。 | 
| 玉膏 | ぎょっこう/五山で産出する石。呪をもって醸せば霊酒になる。 | |
| 動物 | 青鳥 | せいちょう/官府の間でやり取りされる文書を運ぶ鳥。 | 
| 箴魚 | しんぎょ/虚海の魚。 | |
| 植物 | 瑤草 | ようそう/食用。 | 
| 甘蕈 | かんきん/凌雲山の断崖に生える潅木に付着する苔のような茸。 | |
| 荊柏 | けいはく/荊のようで荒地で放任したままでも良く育つ、春から秋まで白い花。 花が落ちて鶉の卵大の実を結び、実を乾燥させると炭の代わりになる。本来黄海のみに育つ。 驍宗が願い戴でも育つものができた。(戴では鴻慈こうじと呼ぶ) | |
| 紅嘉祥 | こうかしょう/中に種のある赤い果実。 | 白条 | 薬にする蘭のような植物。 | 青条 | 山毛欅の石化する病を止める薬になる植物。 | 
| 雲海 | うんかい/天上と天下を分ける雲。上から見るとまさしく海。 | 
| 凌雲山 | りょううんざん/雲海を越える山。 | 
| 高岫山 | こうしゅうざん/各国の国境にまたがる山脈。鳥羽口は1〜3。 | 
| 黄領 | こうりょう/直轄領。 | 
| 余州 | よしゅう/首都州以外の8州。 | 
| 乾海 | けんかい/芳と恭の間の海。同様に漣と才の間―坤海こんかい、 舜と巧の間―巽海そんかい、戴と雁の間―艮海ごんかい と呼ぶ。 | 
| 府邸 | ふてい/政庁。 | 
| 蔽獄 | へいごく/裁判所。県府以上にある。 | 
| 里家 | りけ/各里にひとつある孤児や老人のための施設。 | 
| 義倉 | ぎそう/国が各地に備蓄を置いておく場所。 | 
| 牀榻 | しょうとう/小部屋のような造作の寝台を備えた寝所。 | 
| 涼院 | りょういん/大きなお屋敷の厨房に面してある一郭。 井戸洗濯場、菜園、畜舎、魚池、禾倉、禾坪、作坊などがある。 | 
| 禾倉 | かそう/穀物を貯える倉。 | 
| 禾坪 | かへい/収穫された野菜の加工する作業場。 | 
| 作坊 | さくぼう/家畜の加工をする作業場。 | 
| 玉泉 | ぎょくせん/宝玉を産出する泉。山の中に水脈があり、そこに種になる玉を沈めておくと育って巨大な結晶になる。 水脈が通っている場所に砂礫を巻き込んだ玉の層が帯状にできる。 | 
| 隧道 | すいどう/トンネル状の場所。 | 
| 昇山 | しょうざん/麒麟に面会して天意を諮るため蓬山へ登ること。 | 
| 転変 | てんぺん/麒麟が獣形になること。 | 
| 蝕 | しょく/蓬莱(崑崙)の世界と重なると起こる気の乱、天変地異。 卵果が流されたり海客(山客)が来ることがある。 | 
| 遁甲 | とんこう/使令が天地の気脈を伝い人目に触れず移動すること。 | 
| 天綱 | てんこう/天が与えたきまり。施予綱せよこう・太綱たいこう とも言う。 | 
| 地綱 | ちこう/王が自国に制定する法律。 | 
| 瑞雲 | ずいうん/新王が王宮へ入るとき現れる雲。淡く虹色に輝き細長い、玄武が雲海に残す航跡。 | 
| 白陽 | はくよう/雲海の下の雲が切れ天気の良い冬に、下界の雪の照り返しで雲海の上が淡い光に包まれる現象。 | 
| 折山 | せつざん/凌雲山でさえ折れるのでは、という荒廃ぶり。 | 
| 鵬雛 | ほうすう/王になる人物のこと。 鵬翼に乗る―王が交ざっての旅は困難が軽減される、巡り合せがよくなる。 | 
| 懐達 | かいたつ/慶で使われる、達王を懐かしむ意。(女王を厭う意味もあり) | 
| 瓢風の王 | 最初の昇山者の中から出た王。勢いが強い王は傑物かその逆か。 | 
| 拱手 | えしゃく/身分が高い人の礼。 軽く握った左手を包むように右手を添え重ねた手を上げるように一礼。 | 
| 刑案 | うったえ/事件、事案。 | 
| 賊殺 | 最初から殺意があった殺人。 | 
| 闘殺 | 争った上での殺人。 | 
| 草寇 | 追い剥ぎ。 | 
| 殊死 | 甚だしく赦から除外されて必ず死に処するべき死罪。 |